シェークスピアの作品

シェークスピアの作品」
 シェークスピアの作品は、世界的なものですね。喜劇としては、『真夏の夜の夢』『お気に召すまま』『じゃじゃ馬ならし』、悲劇として『ロミオとジュリエット』『リア王』『ハムレット』『マクベス』『オセロ』などの四大悲劇が特に知られています。しかし、喜劇のほうももっと評価されてよいと思います。英文学者の加島祥造氏は、「シェークスピアの喜劇は、何ともいえず楽しいものです。『真夏の夜の夢』などは、なんとなく心が明るくなる作ですね。夢の世界と現実の世界が、見事にバランスをとっている。『お気に召すまま』や『じゃじゃ馬ならし』も、とってもおかしい劇です。どうしてシェークスピア学者は、そういうことをいわないのかと思うけれどね・・シェークスピアは喜劇から入らないと絶対ダメなんだ、という信念をもった。高校や大学でもいいから、喜劇からまず教えること。そうすれば、シェークスピアがいかにすばらしい作家かということがわかる」
と述べています。
 私も、大学で『リア王』と『マクベス』といった悲劇しか学びませんでいたが、喜劇を読んだとき、たいへん新鮮でした。まずは新潮文庫から出ている喜劇から読んでみてはどうでしょうか。