ウナギ文

「ウナギ文」
 「ボクはウナギだ」で代表される「ウナギ文」というものがあります。つまり、「ボクはウナギだ」は、後ろにいろいろなニュアンスがあるとするものです。詳しくは、奥津敬一郎氏が、『「ボクハウナギダ」の文法』(くろしお出版)に書かれていますが、代動詞説を展開しています。つまり、
 「ボクハウナギダ」には、「ボクハウナギを食べる」「ボクハウナギを釣る」などの動詞の代わりそしているものです。
代動詞説の他にも、尾上圭介氏の「モンタージュ説」もあります。つまり、「ぼく」というショットと「うなぎ」というショットとをモンタージュすることによって作られたとするものです。
 他にも近接関係で処理するものなどもあるようです。