心理学とオカルト研究
心理学とオカルト研究
日本の心理学では、東京大学の助教授であった福来(ふくらい)友(とも)吉(きち)助氏が霊能者の念写の研究を進めましたが、大学を追放される事件がおきたことがあります(その後、高野山大学教授として学問の世界に復帰はしましたが、注目されることはありませんでした)。そのために、スピリチュアル的な学問研究が日本では大きく遅れてしまいました(欧米では前世・来世の研究が活発に行われており、研究所も多く存在します)。
福来友吉と同じ気質の心理学者として、東京工業大学の宮城音(みやぎおと)弥(や)氏をあげることができます。宮城音弥氏は、広く心理学を紹介した学者として知られていて、心理学を志すきっかけを与えました。超能力・死後の世界・テレパシー・手相などの「オカルト」といわれるものについても研究していましたが、あくまで学問的であろうとしました。そのため、完全なスピリチュアルに踏み込むことはありませんでした。これは、福来友吉氏のように、学問の世界から追放されることを恐れたためであると思います。
現在では、福来友吉の創始による「福来心理研究所」、浅野和三郎の創始による「日本心霊科学協会」、「超心理学会」などが主に、スピリチュアリズムの立場から超心理学を扱っています。インチキな霊能者が多いので、この三つの会派の所属の中から霊能者を選択して、鑑定を受けるのが無難でしょうね。