ミルトンモデル1

○ミルトンモデル
ミルトンモデル(催眠言語)は、卓越したセラピストであったミルトン・エリクソンの巧みなことばの使い方を分析・体系化したもので、相手の潜在意識にダイレクトに働きかけることができる。現在では、セラピーやビジネスのコミュニケーションでも活用されている。ミルトンモデルは、ことばを意図的に曖昧に使う。話し手は、自分の意見を押し付けるのではなく、聞き手が自分にとって最適な方向を選び取る手助けをするものである。別名、「逆メタモデル」という。つまり、メタモデルは曖昧さをなくしながら聞くものであるのに対して、ミルトンモデルは、逆に曖昧に話していくというものである。

ミルトンモデル1「名詞化」
「問題」「解決」「体験」「愛情」など思考や行動のプロセスを名詞にして表現すると、具体的な情報が大幅に省略される。そのように具体的に触れないことで、聞き手が自由に解釈することができる。つまり、ことばを聞いた人が無意識に、自分にとってもっともしっくりする意味をことばに与えるのである。
(会話例)
あなたは多くの可能性を持っています。
彼は愛情を示しているのではないかしら。
問題の解決方法をあなたは知っているはずだ。