日本国内の戦乱

壬申の乱
古代最大の戦乱は、壬申の乱です。これによって、豪族がみな滅び、天皇の絶対権力が確立し、現人神の思想が成り立った戦乱です。

南北朝の動乱
南北朝の動乱は、日本のアクセントの歴史の上で、たいへん重要な意味を持っています。つまり、アクセントの位置の大転換が起きたのです。全国が騒乱になり、せわしなくなったためではないかと、川上蓁氏は述べていました。

応仁の乱
日本の言語と文化の中で、応仁の乱は、大きな分岐点になります。つまり、京都の大半が焼けてしまい、特に、一条兼良(政治家・学者)の図書館が炎上し、貴重な文献が燃えてしまい、京都を離れた文人の手によって、全国に京都の文化が広まりました。言語体系も大きく変わりました。興味のある方は、内藤湖南応仁の乱について」を読むとよいでしょう。京都では、「先の大戦がなければ」というのは、太平洋戦争ではなく、応仁の乱を指すのだという話もあります。

西南戦争
不平士族最後の戦乱は、西南戦争です。西南戦争は、西郷隆盛をトップにして、不平不満のたまった氏族が結集したもので、この戦乱で一気に明治政府の国づくりに向かったとされています。