空海の思想

空海真言宗の開祖)
密教の導入
すべての生命の象徴である大日如来を根本仏とする。
○即身成仏
生きたまま、身心がそのまま仏になることが密教の目標。
○三密
手で印を結び、口で真言を唱え、心を集中する行。
○加持祈祷
大日如来を呼ぶ呪術的儀式。
曼荼羅
大日如来を中心に様々な仏が描かれた図。宇宙の真理を象徴的に表す。
高野山金剛峰寺
真言宗の本山。即身成仏を求める修行の場として知られる。
  ※
密教・・大日如来が自らの悟りを高弟に伝授した神秘の教え。空海が唐からもたらしたもので、空海は「父母からもらったこの体のまま仏とならねば何の意味があろう」と述べ、大日如来(太陽にたとえられ、一切の命の根源とされる)と一体化することによる即身成仏を唱えた。
顕教・・釈迦がそのときどきの弟子の能力に応じて説いた教え。人間が仏になるには三劫(300年)かかるとした。密教以外の教えを「顕教」とする。