親鸞の教え

親鸞浄土真宗
法然は、念仏以外の修行はいらないといったものの、念仏を多く唱えるほどよいとしていた。法然の弟子の親鸞は、法然にはまだ自力が残っていると考え、念仏は1回唱えるだけでよく、大切なのは信心であるとした。主著として『教(きょう)行(ぎょう)信証(しんしょう)』、弟子の唯円のまとめた『歎異抄』がある。
絶対他力
一切の自力を捨て、阿弥陀仏に帰依すること、すなわち「信」の強調。
悪人正機
自力で悟りが得られない「悪人」こそ、極楽往生する「機(素質)」がある。それに対して、「自力(じりき)作善(さぜん)」の「善人(ぜんにん)」(自力で修行して悟りを開こうとする善人)は、阿弥陀仏への素直さに欠け、救われにくいとした。
自然法(じねんほう)爾(に)
すべてのこだわりが消え、阿弥陀仏にゆだねきること。絶対他力の境地。