栄西の教え

栄西臨済宗の開祖)
栄西は、禅宗が日本に定着するように、天台宗に僧籍を置いたまま、建仁寺比叡山の末寺)で宗教活動を行った。建仁寺では、禅・天台・真言の三学を兼学していた。主著に「坐禅鎮護国家に聴く」ことを説いた『興禅護国論』がある。
禅宗は、自力での坐禅修行を説いた宗門で、中国における始祖は達磨である。菩提樹の下で悟りを開いたブッダに倣おうとする考えで、大乗仏教の中でも原始仏教に近い立場である。
公案
師と弟子の間でやりとりされる、仏教の教義に関係する禅問答。臨済宗で重視された。
○看話(かんな)禅(ぜん)
公案を検討し、理解することで悟りに至ろうとする立場。