キリスト教

キリスト教
紀元前13世紀に、モーセユダヤ人を率いてエジプトから脱出に成功し、その後、イスラエル王国を建国した。イスラエル王国は後に、分裂し滅ぼされ、ユダヤ人はバビロニアにとらえられた。イザヤ、エレミアなどの預言者は、律法を守れば救世主(メシア)が現れると予言した。そして、数世紀後に、メシアを自覚するイエスが登場した。イエスが説いた教えは『新約聖書』にまとめられた。
○形式的律法主義の批判
「律法のためにあるのではなく、人のために律法がある」→律法の精神化、内面化。イエスは、「私は律法を守るのではなく、成就させるのだ」といったとされる。
選民思想の否定
ユダヤ教選民思想を否定。神のもとではすべての人間は平等。
○神の愛
神は「裁きの神」ではなく、「愛の神」であるとした。
※神の愛(アガペー
価値あるものにも価値ないものにも向けられる無差別、無償の愛。
※隣人愛
神の愛を受ける人間相互の愛。単に近隣の人、日ごろ接する人を愛するという意味ではない。すべての人を隣人に変えてゆくような愛。