ユングの類型論
ユングの類型論
ユングは、大きく人間の性格を内向型と外向型に分類し(フロイトと兄弟子のアドラーが対立しているのは関心の向きではないかと推測したのがスタートとされる)、さらに誰でも心には4つの機能があるとし、その4つの機能類型の中で一番、発達している部分を優越機能と呼び、星座との対応を考えました。そして、それらを組み合わせ8つのタイプにしました。この分類は固定化されたものではなく、周囲と環境によって機能の配置転換が行われるとし、「個性化の過程」と呼びました。
(ユングの内向型・外向型)・・関心の向きによる
内向型・・自己の内面に関心が向くタイプ。心のエネルギーは自分の内面に向かう。自分はどう思うかが基準。他人の意見に批判的。
外向型・・外部のものに関心が向くタイプ。周囲や現実に向かう。他人がどう思うかが基準。他人の意見に迎合的。
(ユングによる心の四つの機能)
直感型―火の星座(牡羊座・獅子座・射手座)に対応
衝動的・情熱的・行動力・冒険心・理想・・ものごとの隠れた可能性に気づく
感覚型―地の星座(牡牛座・乙女座・山羊座)に対応
現実・物質・・五感を通してとらえる
思考型―風の星座(双子座・天秤座・水瓶座)に対応
変化の激しさ・コミュニケーション・・分析的・論理的にとらえる
感情型―水の星座(蟹座・蠍座・魚座)に対応
静か・情にもろい・好き嫌いが激しい・・好き嫌いでとらえる
【解説】
Ⅰ外向的
(思考型)
自分の生活活動を、すべて客観的な事実に即して考えるタイプ。男性に多い。(例)ダーウィン
(感情型)
感情の命じるままに生きるタイプ。
(感覚型)
現実主義者。
(直感型)
将来に対する予期の態度が強く、いつも新しい可能性を求め、どんな生活も長く続くと牢獄のように感じる。
Ⅱ内向的
(思考型)
主観による思考を主にする、観念的なタイプ。(例)カント
(感情型)
物静かで、万事を主観的な感情で処理しようとするタイプ。
(感覚型)
外からの刺激を自分の主観にそって受け取るタイプ。創造的な芸術家ではそこに表現欲がともなう。
(直感型)
空想家、芸術家、あるいは神秘的な夢想家や預言者のタイプ。