日本語学概説のガイダンス資料

日本語学概説

A【講義にあたってのガイダンス】

1講義の進め方
毎回日本語学に関するテーマのプリントを配布
プリントに基づいた肉付け講義
毎回、振り返り(リアクションペーパーを提出)

2試験・・前期1回・後期1回
穴埋め型+記述式
プリント+自筆ノートの持ち込み可

3評価法
試験+出席状況(欠席は前期4回・後期4回=年間8回まで)+リアクションペーパー
※前期と後期の試験は受験しないと評価が出せないので、欠席になるときには証明書の類を提出して、追試を受けること。




B【基礎知識編】

1日本語・日本文学の時代区分
Ⅰ 上代(奈良)飛鳥・白鳳・天平
Ⅱ 中古(平安)弘仁
貞観
国風(藤原)
院政
Ⅲ 中世(鎌倉)鎌倉
(室町)南北朝
北山
東山
天文
桃山
Ⅳ 近世(江戸)寛永
元禄
文化文政
幕末
Ⅴ 近代(明治・大正・昭和20年)明治
大正
昭和
Ⅵ 現代(昭和20年以降・平成)昭和
平成
(参考)
古代・・上代+中古
上代=上古
現代・・平成以降を示すこともある
国風暗黒時代と漢詩
南北朝の動乱・・日本語アクセントの大転換
応仁の乱・・文法変化の大転換・文化史の大転換(内藤湖南
1700前後で近世を前半と後半とに分けるとよい
第一次鎖国(国風文化へ)と第二次鎖国(近世の文化へ)

2国文学と日本文学
日本の文学(日本語学)・・日本文学
日本の文学を研究する学問(国語学も含む)・・国文学

3国学から国文学へ
Ⅰ 歌学
平安時代から江戸時代初期
Ⅱ 国学
江戸時代初期から明治時代
古代日本の文化・精神を解明しようとする学問
神道・歌学・語学・文学・史学・法学・有職故実
実証的・合理的
近世初期の国学の成立・・契沖・荷田春満賀茂真淵本居宣長平田篤胤
Ⅲ 国文学
明治30年代以降
西洋近代科学・思想の影響
Ⅳ 日本文学
戦後の国際化・学際化の流れ








4日本語学とは
人文科学の1つで、言語学の下位部門。日本語を県喰う対象とする。国語学ともいう。日本語学は、日本語の共時態を研究対象とする共時日本語学と通時態を研究対象とする通時日本語学とに大別される。
A共時日本語学
音声学・音韻論・文字論・表記論・文法論・意味論・語彙論・辞書論・敬語論・言語生活論・文体論・方言学・位相論・国語国字論
B通時日本語学
a史的変遷を研究対象とする日本語史(国語史)
b日本語研究史を対象とする日本語学史

5日本語教育としての日本語学
日本の国際化に伴い、外国人への日本語教育の立場からの日本語観察に基づいた日本語研究も盛んになってきており、日本語学にも取り入れられている。
(例)
形容詞−イ形容詞
形容動詞−ナ形容詞
格助詞−後置詞
接続助詞+補助動詞−「テ」フォーム

6日本文法研究史
第一期 中世以前(平安時代末まで)・・文法意識の萌芽時代
中国語との接触
第二期 中世(鎌倉・室町時代)・・文法意識の確立時代
和歌・連歌を詠むための規範としての文法
藤原定家・宗祇
第三期 近世(江戸時代)・・文法研究の本格化と体系的文法研究の確立時代
前期
契沖
後期
富士谷成章本居宣長鈴木朖本居春庭東条義門・鶴峰戊申
第四期 近代・・言語学の影響なども受けながら、文法理論が発展する時代
大槻文彦橋本進吉・松下大三郎・山田孝雄時枝誠記
佐伯梅友北原保雄渡辺実
森重敏・川端善明・尾上圭介
金水敏・近藤泰弘
※西洋人の日本語研究
『日葡辞書』、ロドリゲス『日本大文典』
ホフマン、アストン、ヘボンチェンバレン、サンソム