非情の受身の参考文献

このところ、11月2日の富山大学での研究発表「近代文法学史における受身と状態性-山田文法を中心に−」に向けて準備しており、非情の受身や山田孝雄についての理論を調べていました。その中の参考文献をあげておきます。


参考文献

三矢重松(1908)『高等日本文法』明治書院
山田孝雄(1908)『日本文法論』宝文館
山田孝雄(1936)『日本文法学概論』宝文館
山田孝雄(1954)『平家物語の語法・上』宝文館
松下大三郎(1928)『改撰標準日本文法』紀元社
松下大三郎(1930)『標準日本口語法』中文館書店
橋本進吉(1931)「助動詞の研究」『助詞・助動詞の研究』岩波書店(1969)
今泉忠義・宮地幸一(1950)「受身の表現」『現代国語法・四』有精堂
宮地幸一(1968)「非情の受身表現考」『近代語研究』第2集
小杉商一(1979)「非情の受身について」『田辺博士古稀記念国語助詞助動詞論叢』桜楓社
鈴木重幸(1972)『日本語文法・形態論』むぎ書房
奥津敬一郎(1967)「自動化・他動化および両極化転形−自・他動詞の対応−」『国語学』70集
奥津敬一郎(1974)『生成日本文法論』大修館書店
奥津敬一郎(1987)「使役と受身の表現」『国文法講座・6巻』明治書院
奥津敬一郎(1992)「日本語の受身文と視点」『日本語学』11巻2号
奥津敬一郎(1996)『拾遺日本文法論』ひつじ書房
金水敏(1991)「受動文の歴史についての一考察」『国語学』124集
金水敏(1992)「場面と視点−受身文を中心に」『日本語学』11巻8号
金水敏(1993a)「受動文の固有・非固有について」『近代語研究』第9集
金水敏(1993b)「古典語のヲについて」『日本語の格をめぐって』くろしお出版
益岡隆志(1987)『命題の文法』くろしお出版
益岡隆志(1991a)「受動表現と主観性」『日本語のヴォイスと他動性』くろしお出版
益岡隆志(1991b)『モダリティの文法』くろしお出版
益岡隆志・田窪行則(1992)『基礎日本語文法−改訂版−』くろしお出版
土屋信一(1963)「東京語の成立過程における受身の表現について」『国語学』51集
細井由紀子(1986)「日本語の受身文における動作主のマーカーについて」『国語学』144集
三上章(1953)『現代語法序説』くろしお出版
佐久間鼎(1983)『現代日本語の表現と語法』くろしお出版
尾上圭介(1998a)「文法を考える−出来文(1)」『日本語学』17巻6号
尾上圭介(1998b)「文法を考える−出来文(2)」『日本語学』17巻9号
尾上圭介(1999)「文法を考える−出来文(3)」『日本語学』18巻1号
築島裕(1963)『平安時代の漢文訓読に就きての研究』東京大学出版会
吉田金彦(1973)『上代語助動詞の史的研究』明治書院
小路一光(1980)『萬葉集助動詞の研究』明治書院
朝山信彌(1992)『朝山信彌国語学論集』大修館書店
北原保雄(1981)『日本語助動詞の研究』大修館書店
寺村秀夫(1982)『日本語のシンタクスと意味Ⅰ』くろしお出版
阪倉篤義(1966)『語構成の研究』角川書店
小池清治(1994)『日本語とはどんな言語か』ちくま新書
小池清治編(1997)『日本語学キーワード事典』朝倉書店
清水慶子(1980)「非情の受身の一考察」『成蹊国文』第14号
村木新次郎(1989)「ヴォイス」『講座日本語と日本語教育・4巻』明治書院
村木新次郎(1991a)「ヴォイスのカテゴリーと文構造のレベル」『日本語のヴォイスと他動性』くろしお出版
村木新次郎(1991b)『日本語動詞の諸相』ひつじ書房
仁田義雄(1991)「ヴォイス的表現と自己制御性」『日本語のヴォイスと他動性』くろしお出版
仁田義雄(1993)「日本語の格を求めて」『日本語の格をめぐって』くろしお出版
野田尚史(1991)「文法的なヴォイスと語彙的なヴォイスの関係」『日本語のヴォイスと他動性』くろしお出版
外池滋生(1991)「日本語の受動文と相互文」『日本語のヴォイスと他動性』くろしお出版
杉本武(1991)「ニ格をとる自動詞−準他動詞と受動詞」『日本語のヴォイスと他動性』くろしお出版
山梨正明(1993)「格の複合スキーマモデル」『日本語の格をめぐって』くろしお出版
山梨正明(1995)『認知文法論』ひつじ書房
城田俊(1993)「文法格と副詞格」『日本語の格をめぐって』くろしお出版
定延利之(1993)「深層格が反映すべき意味の確定にむけて」『日本語の格をめぐって』くろしお出版
井上和子編(1989)『日本文法小事典』大修館書店
早津恵美子(1989)「有対他動詞と無対他動詞の違いについて−意味的な特徴を中心に−」『言語研究』95
金田一春彦(1950)「国語動詞の一分類」『言語研究』15
西尾寅彌(1954)「動詞の派生について−自他対立の型による−」『国語学』17集
慶野正次(1972)『動詞の研究』笠間書院
青木伶子(1977)「使役−自動詞・他動詞との関わりにおいて−」『成蹊国文』第10号
須賀一好(1981)「自他の違い−自動詞と目的語、そして自他の分類−」『馬淵和夫博士退官記念国語学論集』大修館書店
須賀一好・早津恵美子(1995)「動詞の自他を見直すために」『日本語研究資料集・動詞の自他』
野村剛史(1982)「自動・他動・受身動詞について」『日本語・日本文化』11
砂川由里子(1984)「〈に受身文〉と〈によって受身文〉」『日本語学』3巻7号
高橋太郎(1985)「現代日本語のヴォイスについて」『日本語学』4巻4号
森田良行(1987)「自動詞と他動詞」『国文法講座・6巻』明治書院
天野みどり(1987)「状態変化主体の他動詞文」『国語学』151集
ウェスリー・M・ヤコブセン(1989)「他動詞とプロトタイプ論」『日本語学の新展開』くろしお出版
森山卓郎(1988)『日本語動詞述語文の研究』明治書院
鈴木泰(1990)「自動詞と他動詞」『別冊国文学38・古典文法必携』学燈社
鈴木泰(1992)『古代日本語動詞のテンス・アスペクトひつじ書房
影山太郎(1993)『文法と語形成』ひつじ書房
影山太郎(1996)『動詞意味論』くろしお出版
西光義弘編(1997)『日英比較による英語学概論』くろしお出版
高見健一(1995)『機能的構文論による日英比較』くろしお出版
高見健一・久野翮(2000a)「日本語の被害受身文と非能格性・上」『月刊言語』29巻8号
高見健一・久野翮(2000b)「日本語の被害受身文と非能格性・中」『月刊言語』29巻9号
高見健一・久野翮(2000c)「日本語の被害受身文と非能格性・下」『月刊言語』29巻10号
近藤泰弘(2000)『日本語記述文法の理論』ひつじ書房