現代日本語表現の参考資料

現代日本語表現の参考資料

一 接続語一覧

順接 順接 そして すると
     因果 したがって だから そこで そうなると ゆえに (前が原因で後ろが結果)
逆接 しかし けれども だが かえって (後ろに筆者の主張)
補足・説明 もっとも ただし なお (前に筆者の主張)
言い換え・要約・同格 つまり すなわち 要するに いわば
理由 なぜなら というのは(―だからである)
並立・添加・追加 しかも かつ そのうえ さらに も
選択 または あるいは  
対比 これに対して 一方で 他方で
比較 むしろ より (後ろに重点)
譲歩・確認 たしかに もちろん なるほど むろん しかしながら もっとも ただし
例示 たとえば
話題の転換 ところで さて
(文を分ける言い回し)
Aに対してB Aに比してB Aに反してB Aと逆にB AよりもB AとBとは 一方A、他方B
AではなくBである
(まとめの指示語)
そのように このように あのように



二 重要な構文

A ではなく(だけでなく・ばかりでなく) B
A であって B でない
A むしろ・それよりも B
たしかに・もちろん・なるほど・むろん A しかし・だが・けれども・が B
A とは(というのは・こそ) B
〜であろうか(問い)。〜だ(答え)。
〜と思う・考える・と信じる

三 呼応の副詞の例

けっして〜ない
まるで〜ようだ
いかにも〜みたいだ
もちろん〜わけではない
ただ〜だけ
なぜなら〜からである
おそらく〜だろう
もし〜ならば・ても
たとえ[たとい]〜ても・でも・とも・ども・にせよ・とはいえ

四 接続詞の具体的な使い方

A〜また・あるいは
考えや立場を並べて説明したいとき
Bさらに
前の考えに新たに考えをつけ加えたいとき
Cそして・そうして
順序づけて展開したいとき
Dつまり
説明してきたことを要約したいとき
Eところで・さて
話題を転じたいとき
Fしたがって・だから
前提を書いたあとで結論づけるとき
Gいいかえれば
読み手にわかりやすく伝えたいとき
Hしかし・けれども・これに対して・一方
反対・対立の関係を示したいとき

五 上手な文章表現法

A並立
(例)精進料理は健康的であり、安価である。
B限定・条件(―のとき・―において)
(例)父は酒を飲んだとき、暴言を吐く。その言葉は、専門家にはよく知られている。
C理由(―ので・―だから・―のため)
(例)彼は、働いて家計を助けるために学校を辞めた。
D対立
(例)与謝蕪村は画家としてではなく、俳人として評価されている。