運・鈍・根−成功の三要素

「運・鈍・根」−成功の三要素
 研究や大事業の成功に必要な要素として、日本では昔から「運(うん)・鈍(どん)・根(こん)」ということがいわれています。「運」とはまさに「チャンス」「幸運」のことで、全力を尽くしたときに運をつかむことができるというものです。「鈍」とは切れ味が悪くてどこか鈍い方が、努力する才能に恵まれているということです。「根」とは最後まであきらめずに粘り強く続けていくことです。いくら才能があっても、続けなければ意味がありません。努力する才能というのも後天的には必要になってきます。有名な学者や教育者の仲には意外と「鈍」な人も多いものです。
 似たような表現で、「チビ・ハゲ・デブは出世する」というのもあります。それは、コンプレックスがあったほうが努力するということを意味しています。松下幸之助は「貧乏・病弱・無学歴を跳ねのけた」と評価されています。恵まれた人生もよいものでしょううが、創り上げる運命もまたよいものではないでしょうか。