類型論と特性論

類型論
19世紀末かたドイツ語圏を中心に盛んになった理論で、典型的なタイプをいくつか設定し、個々の人間いあてはめていくものです。しかし、大まかな性格をつかむにはよいのですが、細かい部分を浮かびあがらせるのには、限界がありました。
(メリット)
性格の全体像がわかりやすい
(デメリット)
類型に当てはまらない性格が無視される
特性論
20世紀前半、アメリカを中心に注目を集めたものが特性論で、性格は「攻撃性、依存性、社交性、勤勉性」などのいくつかの特性の集合体であると考え、それぞれの強弱を知ることで性格をとらえようとするものです。全体像をつかみにくいという面はありますが、性格を数量的にとらえられ、他者と比較する上で役に立ちます。近年では、五つの因子(外向性・勤勉性・情緒安定性・知性・協調性)で考える、ビッグファイブ理論が主流になってきています。
(メリット)
性格を分析的、数量的にとらえることができる
(デメリット)
性格の全体像がわかりにくい