読解中心の活動
(読解中心の活動)
○学習の分析
読解とは、テキストに元々備わっている意味があるとした上で、読み手がテキストに関わることを通して自分なりの意味を作り上げていく創造的な営みであるという立場に立って、意味をさらに様々な角度から学習者個々が想像し、それを友達と交流させ、協働でより豊かな意味を創造していくことが追求されているのが想像の活動である。学習者は一度ざっと読んだ後に、このブレインストームのような活動を行い、その上で今度は内容や表現の形式を詳しく問う問題に答えるために丁寧に読む。問いに答え終わったら、続いてもう一度想像力で答える問いに答えることを通して、内容の解釈をより深いものにすることが目指される。
活動全体のまとめとして、クローズのタスクを行うことで、想像力を駆使した創造的意味解釈の重要性を学習することになると思われる。
○学習のデザイン−どのような新たな学習が実現できるか−
自分にとって第二言語である日本語を通して、自分の文化を表現してみる、人に伝えてみる、さらにまた自分の文化を相対的に見てみるという経験は、日本語が多くの文化を交流させる国際語として、また多くの文化が共生するための手段の言語、共生言語として新しく生み出されていくための貴重な場でもある。このようなタスクの一つ一つの積み重ねが、日本語を通して、それぞれの文化の持つ豊かな広がりを持った世界を味わうことを可能にしていくといっても過言ではない。