古文の大学別の流れ

 こんばんは。今回は、戦後の古文の学習参考書の流れを、大学別に示してみます。
 まず思い浮かぶのは、小西甚一『古文研究法』(洛陽社)、森野宗明『古文標準問題精講』(旺文社)、土屋博映『土屋の古文講義』(代々木ライブラリー)の三冊です。古文の学習参考書の歴史としては、小西甚一、森野宗明、石井秀夫、土屋博映という東京文理科大学東京教育大学筑波大学の流れになります。
 もう一方の流れとしては、桑原岩雄、小杉商一、関谷浩、千明守といった國學院大學の流れがあります。
 古文の学習参考書の世界は、このように旧東京教育大学の系統と國學院大學の系統とがあります。どちらも語法を重視した視点で書かれています。やはり、この二つの大学が古文の世界を引っ張ってきたといえます。