安藤達朗と菅野祐孝

 今回は、日本史の名講師の「安藤達朗と管野祐孝」を紹介します。予備校講師もさまざまな方がいます。実績が抜群で引き抜かれた人物や、学生運動をやってしまったために、予備校の現場にきた人物などがいます。日本史の予備校講師だった「安藤達郎(あんどうたつろう)」と「管野祐孝(かんのゆうこう)」がいます。この二人の人物は、予備校の日本史に大きな影響を与えたのではないでしょうか。
 安藤達朗は、駿台予備校講師として東大型の記述問題の指導で定評がありました。『大学への日本史』や『日本史論述問題集』は、名著の誉れが高いものです。また、『日本史講義』のシリーズは、その博学さを活かしたすばらしいものでした。惜しいことに五十代の半ばの若さで亡くなりました。
 それに対して、菅野祐孝は抜群の実績で代々木ゼミナールに引き抜かれた人物で、難関私大での実績は抜群でした。第一線は退いていますが、現在でも執筆などを行っているようです。『日本史立体パネル講義録』は絶品です。また、彼の番所がすばらしくて、日本史の講師で真似をしている者も多いのです。私は、日本史が好きでしたが、この二人の著書は印象に残っています。