夏目漱石とアイスクリームとピーナッツ

[夏目漱石とアイスクリームとピーナッツ]
夏目漱石は、甘いものが大好きでした。特にアイスクリームが大好きで、持病の胃潰瘍にはよくないのに、アイスクリームを食べてしまい、大量に吐血して三十分間心臓が停止するという「修善寺の大患」と呼ばれる仮死状態を経験しています。また、ピーナッツも大好物で、これも持病の胃潰瘍には消化によくないので、医師から禁止されていました。普段は妻の鏡子さんが食べさせないようにしていましたが、結婚式に一人で出席したときに大好物のピーナッツを食べてしまい、胃潰瘍が悪化して死去してしまいました。そうして最後の『明暗』という作品は未完で終わりました。完成していたら、ドフトエフスキーを超えていたかもしれないといわれていますね。食事は大事ですね。食事と文人との関係につては、嵐山光三郎文人悪食』(新潮文庫が楽しく読めます。