表札について思うこと
街中を歩いていると、表札の文字を掘り込んであるのが気になります。これは「陰刻」といって、世の中にでないものです。逆に、浮き出ている表札は「陽刻」といって世の中にでる意味合いがあります。そのため、昔から名前を世間に向ける意味合いが表札にはありますから、桜やヒノキなどの材質で、表札は浮き彫りがよいとされています。しかし、実際には浮き彫りが少ないですね。予算の都合もあるでしょうが、表札は浮き彫りにすることをお薦めします。表札の材質として好ましいものを示してみます。
サクラ材
ケヤキ剤
ヒノキ材
イチイ材
書体としては、隷書・篆書あたりがよいでしょうね。現代の日本人は、奇抜なものを好んだり、運の悪いものを好むことが多いので、しっかりと知識をつけて、伝統的なものの意味合いを大事にすることが大切です。