ミルトンモデル5,6「歪曲」

ミルトンモデル5「連結語」
現在起こっていることと、将来起こってほしいことを「そして」「しているとき」「すると」「によって」という言葉でつなぎ、起こってほしいことへとクライアントを導く。連結語で結びつけたメッセージは、聞き手の無意識に抵抗なく訴えかけることができる。
(会話例)
いま、あなたは私の声を聴いています。そして、呼吸がとても穏やかになっていくのを感じています。
こういう車に乗ったら、ワンランク上の満足感が得られますよ。
あなたはこの車に乗っています。そのとき、あなたはワンランク上の満足感を得ているでしょう。
このコスメで自分らしさを出すと、みんなに注目されるよ。
あなたはこのコスメを使っています。それによって、自分らしさを演出しているのです。すると、あなたはみんなに注目されます。

ミルトンモデル6「マインドリーディング」
セラピストは、クライアントの考えが読めているかのような表現の駆使をするときがある。ラポールを築く上での有効な方法である。「私はあなたの気持ちをわかっています。そして、その気持ちを私も共感していますよ」という二段階のメッセージとして伝わる。
(会話例)
私がこれらか言うことに、あなたはきっと関心があるはずです。
今抱えている課題に、自分の内面的な問題が関わっていると思うのですね。
あめでとうございます。お喜びもひとしおでしょう。
そんな失礼なこと、許し難いと思われたでしょうね。
災難に遭われて、さぞつらかったでしょうね。