国学ルネサンス

 こんばんは。今回は、よく質問を受ける「国学」を取り上げます。江戸時代に、勃興した学問の一つとして「国学」があげられます。「国学」というものは、日本の精神を学ぼうとする学問です。したがって、古来からの「和歌・日本史・日本古典文学・国語学神道・国法学」などが対象となります。現在では、大学の名前として残っています。「國學院大學」と「日本大学」です。もともとは、「國學院大學」であったのですが、法律を中心とした「日本大学」が分離、独立したのです。
 さて、その「国学」ですが、「国学」は江戸時代のルネサンスと古典文学の世界ではいわれます。その理由は、第一に「中国思想」などの外来のものを排除した点があげられます。それまでは、儒教的な思想が中心であったものを転換しようとしたのです。第二に、文学の読み方も、それまでは「教訓として古典を読む」という中国哲学や人生論のように読んでいたのですが、「国学」が勃興してからは、「研究対象をして読む」、つまり、正確な解釈や鑑賞を目指すものとなりました。しかし、このように読んでしまうと、「お勉強」のような感覚になるので、これからはもう少し開かれたものにしていく必要があると思います。