古文単語の学習法(3)

 こんばんんは。今回は、古文単語集について書いてみます。どの古文単語集がよいかという質問をよく受けます。編集別に特徴がありますから、自分の好みで選ぶとよいと思います。語源に忠実に覚えるなら『必修古文単語400』(桐原書店)・『実践トレーニング古文単語六600』(中央図書)、テーマ別の編集なら『合格古文単語380』(桐原書店)、語呂で覚えるなら『古文単語565』(アルス工房)などがよいでしょうね。
 この中で、一番印象深いのは『古文単語565』(アルス工房)でした。私が「抜き打ち古文単語テスト」を実施すると、必ず満点を取る生徒が毎年いました。それらに共通する特徴は、『古文単語565』を使っていることでした。早速、子本を購入して検討してみました。検討してみたところ、たいへんよくできていることがわかりました。まず、よく出る古文単語を収録してあるということです。しかも、よく出る意味を語呂にしてありました。実際は、語呂は使わずに覚えて、どうしても覚えられない単語は語呂を使うほうがよいでしょう。また、例文も優れているので、例文も読むことが大切です。そして、赤字の部分だけでなく、黒字の部分も覚えておくと、センターや難関大学の受験に有効です。この本は誤解されがちですが、このようにして使うと大変効果的で、実は隠れた名著であるといえます。