近代文語文の考え方

○近代文語文の考え方
 近代文語文には、近代に書かれた古文調な雅文的な文語文と漢文書き下し的な文語文とがあります。しかし、入試に現代文として出題されるものは、漢文書き下し的な文語文です。
 漢文書き下し的な文語文の特徴として、第一に、文体は漢文の書き下しの文体であることから、漢文の書き下しの文体を思い浮かべながら音読してなれるとよいでしょう。苦手であれば、文庫で明治時代の文章を音読してみて、慣れるとよい。そして、わかりにくい語句に出くわしたら、漢和辞典を引くとよいと思います。第二に、論理的な文章が多く、近代思想についての文章(西洋的思考について述べた文章)が多いので、論理的に展開してくるので、意外と慣れてしまえば読みやすく、二項対立(対比表現)に気をつけて読解するとよい。第三に、強調するときは、繰り返したり、二重否定を用いたり、反語表現を用いたりするので、それらの表現に気をつけておくことです。