現代の多産系統作家

「現代の多産系作家」
 最近は、「売れる」と思われる作家に次々と本を出版させる傾向があります。間違いなく現代の多産系作家と呼んでいい人物は、今までは
和田秀樹
齋藤孝
中谷彰宏
三人でした。これに、
茂木健一郎
を加えて四人になりました。
 本をたくさん出版するのはよいのですが、どうも口述のものでもすぐに出版してしまうので、内容がよく練られていないのが気になります。さらには、ご本人の忙しさもあって、読書量も足りていないような気がします。かつての河合隼雄などがそうですが、著作は多いけれども、読書量が十分であったために、どの本でもある一定の水準を保っていました。
 それに比べると、現代の多産系作家は、「売れる」ということで出版社が食い物にしているところがあり、十分な時間を与えなかったり、勝手に編集者やライターがまとめてしまい、本人の手が入らずに出版してしまうという、よくないことをしています。それだけならまだしも、「悪の思想」か「善の思想」を分別しないで、平気で毒気の多い「悪の思想」をまきちらしています。人間として、良識を出版社も考えて欲しいと思います。ご本人の名誉のために控えますが、これらの多産系作家のうち、二人は「悪の思想」だと思います。
 「思想」「政治」「道徳」について考える「言葉の体験記」というブログを「つくば真学会」の会長の「山本誠一」氏が更新しています。興味のある方は参考にしてみてください。