「大山倍達」と「ジーコ」にみる努力の大切さ

大山倍達」と「ジーコ」にみる努力の大切さ
 スポーツや芸能の世界の名人の言葉には、真理をついているものが多くあり、その著作からは学ぶものが多いものです。私も、格闘家や名人の書いたエッセイを読みますが、よむたびに、名人や達人の言葉に感銘を受けます。
 『空手バカ一代』のモデルにもなり、「力道山」に「空手チョップ」を伝授した伝説的な格闘家に、「大山倍達(おおやまますたつ)」がいます。大山倍達は、「極真カラテ」の創始者であり、「マス大山」の名前で世界的に知られた人物です。握力は120を超えていたといわれています。大山倍達の著書の中で、『よみがえれ、我が肉体改造論』と『よみがえれ、我が精神改造論』には、その勝負哲学が書かれています。基本的な型を習得するのに、繰り返し行うことの大切さや知性を磨くことの大切さ、を繰り返し説いています。体のケアについても、
○歯の治療の大切さ
○整体の大切さ(橋本敬三の「操体法」を絶賛)
を書いています。
 また、「サッカーの神様」といわれ、日本でもプレーし、全日本の監督を務めたジーコも、「練習で出来なかったことは、本番で出来るわけがない」といって、練習の大切さを説いています。
 「マーフィー理論」では、努力ということの大切さが強調されていませんが、成功者は必ず努力をするものです。努力していく過程で「忘我」の状態になったときに、インスピレーションがわいているケースがほとんどです。ですから、「努力すなわち幸福」という思想が王道であることを忘れないことが大切ですね。その意味で、幸田露伴本多静六は本質を見抜いていたといえます。