天皇とは

あけまして、おめでとうございます。
DVDにたまっていた「坂の上の雲」をみていました。そこで、今回は「天皇」について書いてみます。

天皇とは」
 「坂の上の雲」を見ていて、天皇について書いてみたくなりました。司馬遼太郎歴史小説が支持される理由は、歴史に学ぶだけでなく、日本人の心を説いた点にあるでしょう。哲学者の鷲田小弥太氏は、「谷沢永一司馬遼太郎」をベースに物事を考えることを勧めています。
天皇の本来の役割は、さまざまな意見があるでしょうが、ドナルド・キーンの『明治天皇』『明治天皇を語る』や司馬遼太郎の対談集などを参考に、天皇の本来の役割をまとめると、次の二点になると思います(日本国憲法にあるような「象徴」というのは、デタラメです。なぜ、学校教育ではこのようなデタラメをやるのか、理解に苦しみます)。
天皇は大神主である
天皇が学者である。
 少し解説をしましょう。宮中の儀式は、神主と同じような仕事ですし、全国の神主の総帥のような位置にいます。ですから、司馬遼太郎は、「大神主に軍服を着せた明治の段階で、軸がおかしくなっている」と指摘するわけです。さらには、明治維新の元勲たちにとって、都合のよいシステムだったために、元勲が死に絶えたあと、金属疲労を起こすシステムであった点も指摘されるところですね。大久保利通がもう少し長生きしていたら、きちんと整備できたのかもしれませんね。また、歴代の天皇は和歌・漢詩有職・生物などの研究者ですから、学者といえます。このような次第ですから、「象徴」という意味不明な戦後の考え方に染まっているのはよくないことです。