運命・宿命・自由意思
運命・宿命・自由意志
「運命は命を運ぶので変えられるが、宿命は変えられない」といわれます。環境、家庭環境、身長、年齢などは宿命なので、どうしようもありませんが、運命の部分は変えることができます。ですから、安岡正篤氏のいう、「運命を創る」という姿勢が望ましいと思います。そして、宿命から逃れるには、自分のことばかり考えているのではなく、「他もよし、我もよし」の姿勢で自分の使命や才能に合わせたことを行い、周囲のために何かをするように心がけることで、宿命を乗り越えていくことが重要になります。船井幸雄氏の言葉を使うと、「エゴからエヴァへ」という姿勢が重要だといえます。また、エドガー・ケーシーのリーディングに、「人間には自由意志が与えられているので、運命を変えることができ、遠くの未来であればあるほど変えることができる」という名言があります。同様に、サイモンも述べています。すぐに目の前のことは変わりにくいのですが、遠くになればなるほど、人間の意志の力が発揮されるので、予言を外すこともできます。このあたりが、たいへん神秘的です。キロは、「真の運命論者は、両手を合わせてじっと祈りをささげるのではなく、両手を開いて、辛抱強く努力します」と述べています。