姓名判断の流派
九天玄学会のブログに、姓名判断の流派がコンパクトにまとめられていたので、引用してみます。
【 根本派 】
古い姓名学派で近年では根本圓通氏が有名。天格、地格、総格の三格で見るもので、天16地16総32は全て吉数だが、このような天地同数は「天地衝突」として凶名と判断する。
【 熊崎派 】
熊崎健翁氏(明治14〜昭和36年)が創始したもので、旧来の根本派に人格と外格を加えた五格と、天人地の三才(三元)の五行の相生相剋も重視するといった特徴がある。根本派などの旧来学派と明治、大正、昭和に渡り激しい論争が展開されたが熊 派は的中率が高いために他派は衰退していったのだという。現代でも巷に溢れる総格のみや五格の吉凶数だけで判断する簡略化された姓名判断のほとんどはこの熊 派を基にアレンジしたもの。
【 桑野派 】
熊崎派を基に桑野嘉都郎氏が創始したもので、熊 派の五格以外に四格を加えて九格で判断するもの。姓二文字、名二文字の四文字姓名の場合、姓と名の頭一文字を足したものと姓と名の二文字目の足したもの、人格と姓の頭一文字を足した「社会運」と人格と名の最後の一文字を足した「家庭運」を出す。さらに例えば、天16人16地16総32画の場合、1+6=7というように天人地総格をそれぞれ単数変換し、新たな姓名の並び 7・7・7・5 から再び天人地総格を算出して判断する「内画法」や漢字を旧字と新字の両方で見たりとやたら複雑な姓名学派。
【 真木原派 】
根本派や熊崎派などの従来の姓名学を無視し、易理を基に真木原照暁氏が創始したもの。天格を上卦、地格を下卦としてこれを主運とし、同じ方法で人格から初年運、地格から中年運、外格から晩年運を割り出す。どれも2つの数字をそれぞれ八払いし易卦を算出してその総数を六払いして爻変を出していく。昭和10年ごろに真木原照暁氏が槇原玉葉という著者名で出版された『姓名で結婚運がわかる』や『正名学大典』などは「とても良く当る」「改名して幸福になった」と大評判になり40回以上も増版したという。
【 梅花心易派(梅花心数派) 】
約千年ほど前、日本でいえば平安中期ごろに中国で発祥した梅花易派の一部門。天格を上卦、地格を下卦としてこれを「本卦」と称し、次に本卦から「互卦」と総画の六払いで爻変した「之卦」の3つの大成卦を出す。爻変した小成卦を「用」もう一方を「体」(自分自身)として、体が互卦、之卦、用の卦からの相生相剋で運勢を読んでいく。尚、「口」という字は通常3画であるが、4つの辺から成り立っているので口を4画と数えるなど全ての文字の一辺を一画と数える派と一般的な旧字の画数で数える派がある。真木原派と同じく数の吉凶を無視して易理で見るところが特徴。
【 鮑黎明派 】
鮑黎明氏が発表したもので、易理を基に見るので上述の真木原派と梅花易派と同じ姓名易断派。但し大きく異なるところは総画を上卦、地格を下卦とするところと、一字姓や一字名の場合は熊 派の特許ともいえる霊数を加えて判断するところ。これは鮑氏が熊崎派から導入したものか元々中国にあった手法なのかは不明。的中率も不明だが興味ある方は鮑氏の書で研究することをお勧めします。
【 奇門遁甲派 】
紀元前の秦の始皇帝の時代に伝わった奇門遁甲の理論に基いた一派で、画数、字体、発音などを十干や八門などに当てて吉凶を読んでいく。現在はいくつかの分派に分かれているようだが、天格11画、地格13画の場合は一の位が1・3なのでこれを十干に当てると甲丙で「青龍返首格」(大吉)になるといった簡単な見方もある。