松尾芭蕉の経歴

松尾芭蕉(一六四四〜一六九四)について
(経歴・作風)
松尾宗房(まつおむねふさ)。別号は「桃青」。伊賀(三重県)に生まれ、藤堂家に仕え、二三歳の時に上京して北村季吟に学問を学び、のちに江戸に下り、談林調の俳諧をよんだ。延宝八年(一六八〇)に杉山杉風(さんぷう)の世話で、深川の芭蕉庵に入ったころ、談林調からの離脱を見せ、しだいに閑寂な境地を開いた。生涯を隠者として送り、旅から旅へと自己を磨きつつ大阪で没した。