現代の気功・呼吸法

張永祥・帯津良一・中健次郎「気功」
張永祥は、1986年に、田中角栄をはじめとして、歴代首相に気功を施すために来日した、日本に気功をもたらした最初の人物です。日本国籍を取得して、現在では気功の普及にあたっています。気功を応用した「ぷるぷる健康法」で知られています。医療保健功を「予防保健の気功」「医療臨床の気功」という二分類にし、安全で紀元前からの歴史のある「予防保健の気功」を紹介し、100年ぐらいしか歴史のない「医療臨床の気功」を行うことに反対している。「医療臨床の気功」は、体調を崩さずに行うには、大自然のものから体をバイパスのように取り入れる気功にする必要があると説いています。
その後、日本では1980年代から1990年代にかけては高藤聡一郎、その後は盛鶴延、2000年以降は中健次郎などの気功家が活躍するようになり、帯津良一の帯津三敬病院でも、「太極拳」「気功」「調和道丹田呼吸法」「八段錦」などが取り入れられるようになりました。
帯津良一博士による気功の三大条件)
1調身
体の柔軟性やバランス
2調息
深い息づかい
3調心
穏やかな心
帯津良一博士の取り入れている気功)
放(ほう)松(しょう)功(こう)
内養(ないよう)功(こう)
六字訣(りくじけつ)
少林(しょうりん)気功塔指通(きこうとうしつう)経法(けいほう)
健美減(けんぴげん)肥(ぴ)功(こう)
保健(ほけん)功(こう)
強壮(きょうそう)功(こう)
調和(ちょうわ)道(どう)丹田(たんでん)呼吸法(こきゅうほう)
按摩(あんま)功(こう)
站(たん)とう功(こう)
智能(ちのう)功(こう)
郭(かく)林(りん)新気功(しんきこう)
宮廷(きゅうてい)二十一式(にじゅういちしき)呼吸(こきゅう)健康法(けんこうほう)
八段(はちだん)錦(きん)
楊名(ようめい)時(じ)太極拳(たいきょくけん)

7荒井義雄「中心気功法」・栗田昌裕「指回し
薬剤師が本業の気功師で、船井幸雄によって紹介され、有名になった人物で「ミラクル気功」と称されています。
肥田式強健術、ヨガ、気功、太極拳などを学び体系化したもので、スワイショウ、呼吸法を中心としたもので、無理なく自然にできるところに特徴があります。
同様に、気功などを参考にして、呼吸と指回しをセットにして提唱した人物に医師の栗田昌裕博士もおり、IQが140までは誰でもいけるとする能力開発にも取り組んでいます。

8西野皓三「足芯呼吸」・加藤俊朗「加藤メソッド」
医学部出身で、西野バレエ団を主宰している人物で、その気の強さは人を飛ばすほどのものであり、定評がある。7つの基本動作をしながら、「足芯呼吸」呼吸を行うことに特徴があり、西野式気功のような形で構成されています。
また、詩人の谷川俊太郎が師事したことで、有名になった人物に加藤俊朗がいます。宇宙を意識して、丹田と肛門を意識した呼吸法を実践指導しています。