古文単語の学習法(1)

 こんばんは。今回から、古文単語はいくつ必要かについて考えてみます。古文単語は、いくつ必要かといいますと、高校入試では200から300ぐらいです。『マドンナ古文単語230』(学研)という本は単語カードになっていて使いやすいので、大学受験生が電車の中で用いているのをみますが、あの本は高校入試向きです。とても大学入試には足りません。そのため、単語カードだけでなく、本文に書かれている関連語まですべて目を通す必要があります。『マドンナ古文単語230』は、そのようにすべて読むようにすると、大学入試レベルになるのです。大学入試に必要な単語は、だいたい500から600です。その意味で、関西のほうで売れているロングセラー、『実践トレーニング古文単語600』(中央図書)や『古文単語565』(アルス工房)は、ちょうどよい語彙数だといえます。だいたい、300ぐらいの「頻出―」という名前の大学入試の古文単語集を五冊ほどパソコンに入力して調べたことがあります。その結果、300とはいうものの、どのメーカーも同じ単語を収録しているわけではなく、五冊入力したあとで、その中でだぶっているものを削除したところ、500程度になりました。以前、同僚だった講師も同じようなことをしたようで、その方の500程度になったといっていました。この結果から、私は大学入試では500は必要だということを確信したのです。
 次回は、どのように語彙数を増やすかについて考えてみます。