現代文の解き方(小説)

 こんばんは。今回は、現代文の小説の解き方です。

「現代文(小説・小説的随筆)の解き方」
一、読解の手順
①リード文・注・出典・設問に軽く目を通す。選択肢は読まない。
②傍線部・空所とその近くを丁寧に読むようにして、人物関係・心情の変化とその原因・場面展開・場面状況をつかむようにする。
③傍線部と選択肢を細切れにして対比して設問を解く。すべて本文を読んでから解く。設問は、「評論的なもの」と「心情を問うもの」とがある。
二、心情問題を解く手順
①その心情のきっかけとなる原因(事態・事柄・出来事)とその心情・心理の結果としての行動・行いを把握する。情景描写やセリフや行動などにも心情が投影されてくるので注意が必要である。
②心情というブランクを心情の原因や事態と行動から類推して解く。できるだけ、傍線部の近く(直前と直後)から順番に分析していく。
③傍線部と選択肢を細切れにして対比して設問を解く。
三、小説の設問のパターン
①客観描写(状況―事件・行動・反応・外見・表情・表現・会話)が設問になっているとき、その箇所の前後にある心情表現を手がかりにして解く。
②主観描写(心情―心情描写・つぶやき・心情説明)が設問になっているとき、その前後の状況を手がかりにして解く。
四、小説の選択肢判断
①設定や事実に関する表現は、厳密に消去する。
②心情や性格に関する表現は、本文の表現を置き換えることが多いので、許容しながら緩やかに消去する。
五、語句の設問は、文脈に合うものを選ぶ。