「八」という数字の東西

 おはようございます。
 今回は、「八」という数字について、考えてみたいと思います。西洋では、「8」は、基礎を表す「4」という数の倍数であり、二重の基礎を示しています。つまり、「物質と精神」「破壊と成功」「戦争と平和」「巨大な富とゼロ」という、相反する二つの意味が含まれているのです。そのことから、分裂の可能性も内包しているのです。「8」は、均衡・栄光・組織力・支配力・成功・権力・名誉・威厳・壮麗さを示しています。横に倒すと「∞(無限大)」の記号になるので、大きなパワーがあります。「8」は人間の骨格をあらわしており、星占いでは土星と関係があるとされています。「7」は『旧約聖書』、「8」は『新約聖書』を意味するといわれています。シンボルは四角を二つ重ねたものです。
 一方、日本では「八」は末広がりを示し、「弥」を当てて子孫繁栄などの意味があり、めでたい数字といわれてきました。神職の方は、「いやさか」といって乾杯します。また、弘法大師空海)の書は「門」「国」などの文字を「八」のような末広がりで書いてある、開運筆跡といわれています。