江戸時代の貨幣の換算
江戸時代の貨幣の換算
江戸時代の貨幣は、「金」「銀」「銭」が基本です。江戸は金が中心で、上方は銀が中心でした。金・銀・銭の交換レートは変動相場ですが、「金一両=銀六十匁=銭四貫」となっています。
「金」は「両」「分(ぶ)」「朱」にわけられ、金一両は四分、一分は四朱となります。金一両は現在の九万円から十五万円で、農家は一両で一年間暮らせたといわれています。
「銀」は「貫」「匁(もんめ)」「分」とにわけられ、銀一貫は一〇〇〇匁、一匁は一〇分となります。一匁は現在の一五〇〇円になります。
「銭」は「貫」と「文(もん)」とにわけられ、銭一貫は一〇〇〇文で、一文は二二、五円といわれています。
現在でも「銀座」という地名で銀の貨幣を製造した地名が残っていますが、当時は「金座」「銭座」もあったようです。
鎌倉時代の武士は、普段は農耕を営んでいるため、それほど食うには困りませんでしたが、江戸時代の武士は現在のサラリーマンに似た状態でしたから、たいへんだったようです。そこで、内職をしたり、副業したりしていたようです。現代の金額にすると、必要な生活費の半分ぐらいの給料(俸禄)しかもらえていなかったようです。しかも、主家が没落すると、無職になってしまったようです。一応、武士は漢文の教養はあったため(簡単な武士になるための漢文の試験があった)、寺子屋を開くこともあり、知識を庶民に普及させる役割を果たしたようです。