ライフレビュー

ライフレビュー(回想法)
精神科医のバトラーが提唱した回想法(ライフレビュー)というものがあります。これは、高齢者が自分の人生を振り返り(幼少期・ふるさと・学生時代・仕事・家族・恋愛・流行)、他人に語りかけることで、人生に新たな意義を見出すというものです。過去の人生を批判的に検討することで、それまで受け入れられなかった未解決の葛藤が解決されると考えられます。つまり、人生の良い面と悪い面とを見つめ直し、自らの一生を丸ごと受け入れる(自我の統合)ことが重要で、これを獲得する方法なのです。認知症のケアで用いられるレミニッセンス(回想法)と区別して使うのが一般的です。