語構成

語構成

a単語・・文節を直接構成する単位で、伝達という役目をはたすための、観念的・抽象的なことばの材料である。

b単語の構成
単純語・・単一材料からなる (例)山
複合語・派生語・・二つ以上の材料からなる (例)山里

c語構成要素(造語成分)・・単語を構成する要素

d畳語・・同一の単語を二つ重ねて新しい一語をつくるもの
(例)山々・国々・人々・しみじみ・見る見る・泣き泣き

e非独立的な構成要素(接辞)
接頭辞・・いつも単語の一番上にあって、ある一定の意味を表すが、それだけでは使われることのないもの。
(例)お茶・お菓子・ご返事・御代・こ高い・きまじめ・か弱い
おほみ(大御)神・小川・た走る・い行く・うち笑ふ・た易し・を暗し
接尾辞・・いつも単語の一番下にあって、ある一定の意味を添え、また、単語の文法上の性質を定めるもの。
(例)神様・あなたさま・山田さん・山川君・私ども・あなたがた・人たち・
それら
寒さ・重み・厚み・おだやかさ
春めく・汗ばむ・大人びる・学者ぶる・花やぐ・若やぐ・強がる
薄める・悲しむ
男らしい・酸っぱい・埃っぽい・古めかしい・物々しい・荒々しい・
科学的だ・元気だ・華やかだ・きよげなり・きよらなり・あてはかなり・
貴なり

f語根・・単独で単語として用いられることはないが、接頭辞・接尾辞を伴って単語を構成し、畳語を作る点など、意味的にも形態的にも重要な役割を果たす語構成要素いう。
(例)ほのめく・ほのかだ・ほのぼの・ほの暗い・しずまる・しずかだ・
しずしず
薄暗い・近づく・高まる・薄々・近々・高々・薄み・近ま・高さ
毛筆・鉛筆・万年筆・筆勢・筆順・・不熟辞

g派生語・・接頭辞・接尾辞のついてできた単語

固有語・借用語
固有語(和語・やまとことば)・・古くから用いられていたもの
(例)やま・かわ・ひとつ・ふたつ・すわる・しろい・あかい
借用語(外来語)・・外国から入ってきて国語の語彙の一員になったもの
漢語(字音語)・・中国から漢字とともに入ってきたもので、漢字の音で発音される。
狭義の外来語・・漢語以外の借用語。※明治以降は、英語・ドイツ語・フランス語・イタリア語などからの流入がおびただしい。
梵語サンスクリット語・古代インド語)
(例)仏陀・僧・旦那・奈落・鉢
アイヌ語
(例)鮭・厚司(アッシ)・ラッコ
ポルトガル語
(例)パン・カステラ・金平(こんぺい)糖(とう)・タバコ
オランダ語
(例)ゴム・ガラス・コップ・ブリキ・ペンキ