古文の学習参考書(2)

こんばんは。今日は、古文を構造的にとらえようとした参考書を紹介します。それは、『古文解釈の方法』という本です。 
 関谷浩氏の書いた『古文解釈の方法』(駿台文庫)は、精密な解釈と文構造に焦点をあてたものです。ひたすら、解釈に徹しているので、まるで伊藤和夫氏の書いた『英文解釈教室』(研究社)の古文版のような本です。ただし、かなりハイレベルなので、基礎的な文法を理解してから解いた方がよいでしょうね。この本の教師向きといえそうな学習参考書です。
 この本の著者の関谷浩氏は、埼玉大学などで非常勤講師を経てから、駿台予備校の古文科の専任講師となった方です。国語学(日本語学)を専攻していた方で、その国語学の知識を生かして読解する方法が提示されています。特に、接続助詞の「ば」に注目した読解法は、現在の塾や予備校でも採用されています。