古文の主語3

こんばんは。
今まで主に予備校などで行われてきた、主語や読解に関するルールを整理してみたもの
を作成してみた。それを以下に示してみます。


主語の判定
○主語につく「は」「が」は省略されるので、「は」「が」を補う。日本語は述語を重視するので、まずは、述語を見て判定してみる。その上で、主語判定のテクニックを利用するとよい。
○尊敬語の有無とその軽重を見る。活用語の下の「て」「で」「つつ」の前後では主語が同じことが多く、「を」「に」「が」「ど」「ば」の前後は主語が変わりやすい(会話文の後の「を・に・が・ど・ば」だと確実に主語が変わる)、(ただし「て」が「ので」の意味になると主語が変わるし、「ば」が心情語の下につくと主語は変わらない)。知覚動詞「見る」「聞く」の前では、主語が変わりやすい。
○「き」「ばや」「たまふ(下二段)」の主語は一人称(私)という性質を利用して、文脈に照らしあわせる。なお、日記・随筆(評論)では、作者が登場するので、主語を見つけることができず、述語が心情語や謙譲語の場合は、主語は作者の可能性が高い。ただし、作者には尊敬語はつかない。物語では、普通の敬語・二重敬語・軽い敬語・敬語無しの使い分けをするものもあるので注意。
○前文の主語が次の文でも継続される場合は、主語を書かない傾向がある。