2013-01-01から1年間の記事一覧

傾聴の方法

傾聴の方法 傾聴は、信頼関係を作るための方法です。 1うなづき・あいづち 2姿勢・アイコンタクト 3くりかえし・要約 4沈黙 5共感的理解 6質問

枕草子の写本

枕草子の写本としては、「能因本」か「三巻本」がよいといわれています。学校の教科書では、 「三巻本」が採用されていますね。当時は、手で書き写すために、書き換えが多いので(著作権もなく)、 さまざまな写本があります。枕草子もおもに4系統の写本が…

クロノス時間とカイロス時間

クロノス時間とカイロス時間 クロノス時間とカイロス時間とがあります。このことについて、出口光さんがまとめていますので、紹介します。 「二つの時間」 古代ギリシャ以来、人間は時間とは何かという問いを突き詰めてきた。その中で2つの時間の区別が行わ…

人間観察法

人間観察法 ○孔子 見る・観る・察る ○孟子 眼を見る ○佐藤一斎 第一印象で決める

日本神話の中空構造

日本神話の「中空構造」 河合隼雄という心理学者は、文学の上でも大きな貢献を行いました。つまり、物語と心理療法などで、文学の論文も発表したのです。 日本の神話は神が中心にはおらず、いわば、「中空構造」で、西洋は神が中心」にいることを述べたもの…

我が師、我が友-古田東朔先生-

私が古田東朔先生に教えていただいたのは、大学院の「国語学史」という御講義でした。 飄々とした感じで、気さくな先生で、毎回、国語学のサロンのような感じでした。毎年、講義の内容が変わるので、7年ぐらい受講している先輩もいました。私は2年受講しまし…

厄年の意味

厄年の意味−西谷泰人のブログより 2012/10/10 現代版の、統計に基づく 科学的 「新・厄年」があった 75万人のデータから算出した、 病気になり易い男女の年齢が判明! 昨日は、厄年の話をしました。 厄年には、いい事が起こる人、反対に病気・災難が起こる…

ウェーバーの法則

1絶対閾・閾 感覚が生じる最小限の刺激差 2弁別閾・丁度可知差異 認識し得る最小の刺激差ウェーバーは、弁別閾(△Ⅰ)は標準刺激(Ⅰ)の強度に比例すること、すなわち、△Ⅰ/Ⅰ=一定の関係を発見し、この関係を、ウェーバーの法則と呼んだ。本を読んでいるとき…

現代日本語教科書の受身文(改稿)

現代日本語教科書の受身文 はじめに本稿では、系統の異なる以下の6冊のテキストを調査対象とし、現代日本語教科書の性質と受身文の関係を考察した。また、適宜、教師用指導書や中級テキストも参照した。1.NAGANUMA(1944)『FIRST LESSONS IN NIPPONGO』財団…

松本亀次郎と松下大三郎の受身の論について

松本亀次郎と松下大三郎の受身の論について 岡田 誠 はじめに近代における日本語教育史において、松本亀次郎は、宏文学院などで多くの留学生に長年にわたり日本語を教え、日本語教科書を多数執筆し、のちに日華同人共立東亜高等予備学校を創設した。また、松…

文法教育としての受身

文法教育としての受身 岡田 誠はじめに本稿では、中学生・高校生・社会人を対象とした文法教育を、受身の場合を例にとりあげて考察するものである。その際、従来の国語教育における文法の教授法でわかりにくい箇所を日本語学・日本語教育の先行研究から眺め…

受け身からみた日本国憲法

受身表現からみた日本国憲法 Nature of theConstitution of Japan seen in pasisiive expressions in the Japanese version of the Constitution 岡田 誠はじめに本稿では、フィロロジーの立場から「日本国憲法」を受身表現から見た場合、どのような構文的・…

受身文の理論と分類

受身文の分類と理論−松下文法を中心に−はじめに現在の受身文の分類研究において果たした松下大三郎の業績は、先行研究でも必ず引用されるほどである。しかし、引用される箇所にしか目が向いていないのではなかろうか。本稿では、松下大三郎の受身の論の中に…

古代の非情の受身と有情の受身について

古代の非情の受身と有情の受身について−その比較と考察本稿では、先行研究に見られる受身、とりわけ、古典の非情の受身と呼ばれる現象に着目してみた。そして、主に、中古の資料を中心として、有情の受身と呼ばれるものと、比較しながら扱った。 使用したの…

古典語の構文における受身表現

古典語の構文における受身表現 岡田 誠1.「る・らる」の語源「る」と「らる」は、橋本進吉(1925・1969)の述べるように、自動詞語尾「る」と関係のあるものと考えられているが、その語源については諸説ある。その諸説を整理すると、次のようになる。「る」 …

近代文法学史における受身と状態性

近代文法学史における受身と状態性−山田文法を中心に− はじめに受身の中で、非情の受身と呼ばれる表現がある。非情の受身は、三矢重松(1908)を嚆矢とし、日本語固有説と非固有説とがあることで知られている。また、日本語の受身の本質は状態性であるか否か…

松・竹・梅

松・竹・梅 縁起のいい植物として、「松竹梅」という言い方があります。これらは、日本の庭にはよく植えられ、住む人や見る人の心を和ませてきました。それでは、どのような効能があるのでしょうか。気の流れで考えると、「松」は南に植えると、神聖な木であ…

長沼直兄の受身記述

長沼直兄(1944)では、次のように英語と日本語との受身表現の違いに言及し、日本語の場合には、英語と異なり、受動的事柄に限定して受動表現が使用されることを述べている。The Japanese passive is very different from the English passive voice. In Eng…

行動上の特徴−内向型

3内向型 文字通り、勘定を表に出さないタイプで、人と会話すつときは、短く単調な反応をする傾向があります。話の内容だけを重視し、声の調子や身振りなどにはあまり注意を向けないため、濃いコミュニケーションは得意ではありません。 (影響言語) 内向型…

行動上の特徴−スコープ

行動上の特徴 スコープ 1詳細型 詳細型の人は、くわしい情報や細部にこだわりがあり、物事を流れに沿って話す傾向があります。その一方で、全体を見て把握することが得意ではありません。 (影響言語) 正確に・厳密に・くわしく・具体的に 2全体型 全体型は…

佐久間鼎

佐久間鼎佐久間鼎は、三上章や松下大三郎の受身の論を引用しながら、『現代日本語の表現と語法』の中で、第一に、「本来のうけみ」として、動作者の対象となり、その処置や変化を受けたり、被る者を主格に据えて、事の次第を述べ、主格にくるのは、人間や動…

日本国内の戦乱

壬申の乱 古代最大の戦乱は、壬申の乱です。これによって、豪族がみな滅び、天皇の絶対権力が確立し、現人神の思想が成り立った戦乱です。南北朝の動乱 南北朝の動乱は、日本のアクセントの歴史の上で、たいへん重要な意味を持っています。つまり、アクセン…

応仁の乱と貴重書

日本の言語と文化の中で、応仁の乱は、大きな分岐点になります。 つまり、京都の大半が焼けてしまい、特に、一条兼良(政治家・学者)の図書館が炎上し、貴重な文献が燃えてしまい、京都を離れた文人の手によって、全国に京都の文化が広まりました。言語体系も…

受け身と状態性の先行研究

1.受身と状態性についての先行研究受身と状態性について、重要な指摘を行ってきた先行研究を以下にまとめてみることとする。1.1山田孝雄−状態性の指摘−山田孝雄(1908)は日本語本来の固有の受身か否かは、状態性にあるとし、古典の受身文も現代の受身文も本…

読書日記〜枕草子

七月から、よみうりカルチャーで、『枕草子』の講義を依頼されました。 実は私は、『枕草子』が嫌いでした。大学で『枕草子』を教えてくださった松田喜好先生も『枕草子』が嫌いだと言っていました(笑)なお、『枕草子』で評価の高いテキストは、萩谷朴校註の…

小学校の教科書と日本語教科書−受身文−

1.光村図書の小学校の国語教科書採択率の高い光村図書の小学校の国語教科書の受身文を調査すると、次のようになる。♢1年・・合計0例 ♢2年・・合計13例 ニ格6例・ヲ格1例・自然的可能1例 主語の表出3例(有情0例・非情3例) ♢3年・・合計7例 二格4例・ヲ格0例…

松田聖子、河合奈保子、中森明菜の時代

松田聖子、河合奈保子、中森明菜という、1980年のアイドルの中で、現在も活動しているのは、松田聖子だけですね。 松田聖子はプロ根性が強く、アイドル時代は、実力のある歌唱力なのに、わざと音程を外して歌っていたといわれていますね。今では、すっかり貫…

動機づけの特徴

動機づけの特徴 主体性 その人が、率先して動くタイプか、人に合わせて行動するかを見極めます。 1主体・行動型 このタイプの人は、深く考えずに行動する傾向があり、行動を起こすこと自体でモチベーションが上がります。 (影響言語) 行動あるのみ・飛び込…

動画の効用

最近は、インターネットのYouTubeで、カリスマといわれる人物の映像をみることができるようになりましたね。 映像の効果は、絶大ですから、脳への効果は高まります。カリスマ的な宗教家、カリスマ的なカウンセラー、カリスマ的な指導者、など本だけでは伝わ…

わが師、わが友―松井孝夫氏−

松井孝夫氏は、現在では聖徳大学で教鞭をとり、音楽の指導にあたっておられますが、かつては東京都の中学校の音楽の教諭でした。私が中学一年のころに当時二十四歳の若い先生で、担任になりました。マメな先生で、文化祭などでは合唱部がなかったので、臨時…